Lusefi Guide

大正製薬

第Ⅲ相臨床試験 ②(単剤長期投与試験)

1試験概要

デザイン

非盲検試験(長期投与試験)

目的

食事療法・運動療法にて血糖コントロール不十分な2型糖尿病患者を対象に、ルセフィを52週間長期投与した際の安全性および有効性を検討する。

対象

食事・運動療法にて血糖コントロール不十分な2型糖尿病患者299例

  • <主な選択基準>
    • 投与4週前および投与2週前のHbA1c(JDS値)が6.5%以上10.0%以下(NGSP値として6.9%以上10.5%以下に相当)かつその間の変動幅が ± 1.0%以内
方法

ルセフィ2.5mgを1日1回、朝食前に52週間経口投与した。ただし、増量基準を満たした場合は、投与24週にルセフィ5mg1 日1 回への増量を可とした。

方法:ルセフィ2.5mg群、プラセボ群に無作為に割り付け、それぞれの治験薬を1日1回、朝食前に24週間経口投与した。
  • ※増量基準:投与16週および20週で測定したHbA1c(JDS値)がいずれも7.0%以上(NGSP値として7.4%に相当)、かつ増量しても安全性に問題がないと判断した場合
評価方法 治療開始時、2 週、4 週、以後4 週ごとに52 週までHbA1c、空腹時血糖値(朝食前)、体重を測定した。
評価項目

安全性評価項目:有害事象(臨床検査値、バイタルサイン、12誘導心電図を含む)の内容および発現頻度

有効性評価項目:HbA1c、空腹時血糖値、グリコアルブミン、体重、空腹時インスリン、血中CPR、インタクトプロインスリン、HOMA-R、HOMA-β

(HbA1c はNGSP値で表記)

解析計画 有効性の解析対象はFASとした。各評価時期の治療期開始時(ベースライン)からの変化量を用いて信頼区間を算出し、1標本t検定を行った。
  • 社内資料(臨床試験HbA1c[NGSP値]再解析結果)
  • 承認時評価資料(単剤長期投与試験)
  • Seino Y et al.: Endocr J. 2015; 62: 593-603.
  • [利益相反]本試験は、大正製薬株式会社の支援によって行われました。
    生方路人、坂井荘一、寒川能成は、大正製薬株式会社の社員です。

第Ⅲ相臨床試験 ②(単剤長期投与試験)

2HbA1cの改善効果

有効性評価項目

ベースラインからのHbA1c変化量は、投与52週で−0.50%であり、ベースラインに比べて有意な低下が認められた。ルセフィ2.5mg群において、投与2週からHbA1cの有意な低下が認められ、52週まで維持された。

投与52週におけるベースラインからのHbA1c変化量およびHbA1c変化量の推移

投与52週におけるベースラインからのHbA1c変化量

ベースラインからのHbA1cの変化量
  • FAS 平均値(95%CI)
  • *:p < 0. 001(vs. ベースライン)、1標本t検定

HbA1c変化量の推移

ベースラインからのHbA1cの変化量
  • FAS 平均値(95%CI)
  • *:p < 0. 001(vs. ベースライン)、1標本t検定
  • ※投与24週にルセフィ5mgへ増量した例を含む。

第Ⅲ相臨床試験 ②(単剤長期投与試験)

3空腹時血糖値の改善効果

有効性評価項目

ルセフィ2.5mg群のベースラインからの空腹時血糖値の変化量は、投与24週で−11.3mg/dL、52週においては−16.3mg/dLであり、いずれもベースラインに比べて有意な低下が認められた。

ベースラインからの空腹時血糖値変化量の推移

ベースラインからの空腹時血糖値の変化量
  • FAS 平均値 ± SE
  • *:p < 0. 001(vs. ベースライン)、1標本t検定
  • ※投与24週にルセフィ5mgへ増量した症例を含む。

第Ⅲ相臨床試験 ②(単剤長期投与試験)

4体重に対する影響(参考情報)

有効性評価項目

ルセフィ2.5mg群のベースラインからの体重の変化量は、投与24週で−1.91kg、52週においては−2.68kgであり、変化量は以下のように推移した。

ベースラインからの体重変化量の推移

ベースラインからの空腹時血糖値の変化量
  • FAS 平均値 ± SE
  • *:p < 0. 001(vs. ベースライン)、1標本t検定
  • ※投与24週にルセフィ5mgへ増量した症例を含む。
  • 8.重要な基本的注意(抜粋)
  • 8.7 本剤投与による体重減少が報告されているため、過度の体重減少に注意すること。

第Ⅲ相臨床試験 ②(単剤長期投与試験)

5安全性

本試験のルセフィ2.5mg群における副作用の発現率は16.7%(50/299例)で、主な副作用は、便秘9例(3.0%)、頻尿9例(3.0%)、口渇5例(1.7%)、尿中 β2ミクログロブリン増加4例(1.3%)、低血糖症4例(1.3%)、尿中アルブミン陽性3 例(1.0%)、血中ケトン体増加3 例(1.0%)であった。

また、投与24 週にルセフィ5mgに増量した増量例およびルセフィ2.5mgを52 週投与した非増量例における投与24 週以降の副作用の発現率は、それぞれ2.2%(2/89 例)および5.0%(10/201 例)であった。重篤な副作用は腎細胞癌1 例であった。

投与中止に至った副作用は、発疹および感覚鈍麻(同一症例)1 例、外陰部腟カンジダ症1 例、腎細胞癌1 例であった。なお、本試験において死亡例は認められなかった。

  • ※投与24週にルセフィ5mgへ増量した症例を含む。

あなたは医療関係者ですか?

はい

医療関係者(医師・薬剤師等)ログイン

ご登録いただきますと会員向けコンテンツがご利用いただけます。
ご利用には、medパスIDが必要となります。
medパスに関する詳しいご紹介はこちら

会員登録されない方は以下の項目から該当する職種をお選びのうえお進みください。

いいえ

医療関係者以外の方はこれより先のページの閲覧はご遠慮いただいております。
大正製薬の企業サイトへ移動します。

コーポレートサイトへ
このサイトをご利用いただくための注意事項です。必ずお読みください。

このサイトは、国内の医師・歯科医師・薬剤師等の医療関係者を対象に、医療用医薬品や医療機器等を適正にご使用いただくための情報を提供しています。

一般の方および国外の医療関係者に対する情報提供を目的としたものではありませんのでご了承ください。
医療用医薬品や医療機器は、患者さま独自の判断で使用(服用など)したり、中止したり、あるいは用法・用量を変えたりすると危険な場合がありますのでご注意ください。使用(服用など)している医療用医薬品や医療機器について疑問を持たれた場合には、治療に当たられている医師・歯科医師又は調剤された薬剤師に必ず相談してください。